母方(春木家側)の伯母、
つまりかあさん(東彌生)の姉で、
あーちゃんとにゃもちゃんの母は、
緑内障にかかっている。
伯母や母が幼少を過ごした母方の春木の家の実家は、当麻寺のある奈良県の二上山の、麓にあった。
現在はお婆ちゃんが亡くなったので取り壊されて無い。
伯母は結婚して二上山から太陽の沈む方角(西)の、大阪に嫁いだ。
二上山(当麻寺)は、奈良の都から見て日の沈む方角にあったので、
死後の世界が二上山の向こうにあるという信仰が昔からあった。
何度も言う様だけど、
ア 否定形
ミタ 認識する、認知する
バ 星の光、テカリ、輝き
阿弥陀とは
「星の光を認知しなくなる方角」
つまり
「西」
を表しているだけの語であった。
その事を伯母にきちんと説明したとき、伯母は知的好奇心が満たされたという様な顔ではなく、
あまりいい顔はしていなかった。
無量光を無限の光と思っていたのかも。
実際は光が無量の光(闇夜)の入り口が、西の方角という無量光だったのだ。
伯母はそのとき
「西」
以外に余計な事を考えてしまったのかも。
その後、
伯母は緑内障になってしまい、
「失明」
の危険が迫った。
失明しても光は見えるかもだけど、
伯母は
光を認識しなくなる
と聞いた言葉から、
失明をイメージしてしまったのかもだ。
私は純然と
「星の光を認識しなくなる方角 = 西」
という意味で説明したのだけど、
思い込みというのはこわいものだ。
伯母も人間が失明する事ではなく、
地球が自転しているだけの事である事に気付いて、
緑内障を治してほしいものだ。