fatimariaの日記

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統合失調症患者との接し方

私達統合失調症患者には、
 
批判的な接し方
過干渉
 
この2つがストレスになってしまうらしい。周りのひとは気をつけないといけない。
家族の感情表出に、
「批判的なコメント」患者の行動や特徴を嫌って発言する事など。
「情緒的に巻き込まれすぎ」大げさな情緒的反応。極端な自己犠牲や過保護など。
 
が多いと、怒鳴ったり暴れたりするような急性期の再発率が非常に高い。
 
つまり、家族は「上手なあしらい方」を身につけないといけないのだ。
 
その為、院長なんかは、相槌を打つ、患者の言う事を復唱して疑問形で聞く、反復法を取ったりする。
私はそれを聞くとハッとして今言った事は間違っていたんだろうか?と考え出す。
導き方のひとつだ。
それを知らなかった間は「マネしてみて病気の私をバカにしてストレスを与えて治さないようにして、通院を止めさせないようにして、定期的に稼ごうとしているのかな?」と思っていた。ずっと思っていた。今でもそう思う事がある。これは「お前は統合失調症患者だからそういう扱いをする。」という つきつけになっている。だから癇に「障る」のだ。境界線に触る。それでハッとするのだ。
境界線をまわりからさわって計測していくと立体となってくる。それがその相手の「常識」だ。他の統合失調症患者では計測しにくい。心を開放できず我慢しているひとが多いから。きちっとした立体にならないのだ。
普通のひとにしても、他の患者にしても、
私は相手が「普通の反応」では無い事を敏感に感じ取って健康と不健康、一般人と患者との境界を感じる場面だ。
この「普通の反応」の枠組みを本能的に知っている私は、客観的な常識を本能的に「知っている」という事だ。
 
統合失調症患者は、精神科医よりかなり常識人なのだ。「受身に対しては」。
「不当な扱い」に傷つく敏感常識人。
 
私が「する言動」については、常識人から見たら「まだまだ」だろうけど。
ポーンと自分の位置を変えて客観視できないからそういう事になるのだ。
客観視する為には前回書いた「コラム法」も有効かも。
 
何かアクシデントに直面したときのコラム法。
 
出来事:あった出来事、自分の置かれている状況
気持ち:自分の気持ち、相手の気持ちを想像
考え方:自分の考え方、相手の考え方を想像
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ポジティヴな考え:ネガティヴとは異なる考え
 
精神科医は体力、精神力がないと勤まらない。
患者は身体を鍛えるのは病状にいい事だ。
みんな薬でやる気無くさせていれば、社会復帰などありえない。
やる気を起こさせる薬で、生活にメリハリを作って行くのもいいと思う。
統合失調症患者は、ドーパミンが大量に流れている間は、常人よりもすぐれた処理をできる。疲れやすいらしいけど。
そんな自分達に「普通の反応」をしてくれない事はショックなのだ。不満なのだ。
かといって「普通の反応」で処理しきれる私達患者か? というとそれは残念ながら疑問なのだ。
患者はドーパミン流れすぎて頭活発に働いているときは、まくしたてるひともいる。
普通の反応をしないひと達は、悪化しない治療のひとつとして行っているつもりであって、それが患者のストレスになっていても、方向性を変えなくてはならない場合もあるのだ。
というのは頭ではわかっているつもりだ。
でも癇に障る。
場合によっては逆効果だ。
 
批判的(心のベクトルに急ブレーキかける事で不満感によるストレスを与える)でも
反復法(バカにしている、疎外していると思われるリスク)でも
過干渉(「重いやり」、負担、ストレスになるリスク)でも
あかんなら、どんな接し方があるんやっちゅーねん。
 
そう、一番難しい「ほどほど」の接し方だ。
 
我々患者を統合失調症だと決定づけている事柄はなんだろう?
精神科医は枠組みや消去法などで「決めている」はず。
その病名を選択するに到った過程というのがあるはずなのだ。
幻聴以外に何かあるのだろうか?
これは統合失調症患者の定義を聞かないといけない。
定義に当てはまらなくなる→治る
という事だから。
幻聴は薬を飲む事と生活の「リズムとバランス」を整える事で聞こえなくなってくるだろう。最近ほとんど聞こえない。
私は薬を飲んでいても幻聴は聞こえていた。それって病状を抑える事ができているのだろうか?
と、統合失調症患者は考えてしまう。
「薬の効き目の弱さ」も統合失調症患者に薬をきちんと飲ませる事のさまたげになっているだろう。副作用も。
私はときどきよだれを落とす事もあるし、ブクブク太っているのも(半年で20kg太ったのも)薬の副作用かもだ。
副作用が苦しいとやる気なくなってくるんだよね。
 
 
再発防止の為に、患者さんに対する感情表出を少なくする方法
 
批判的にならない為のポイント
 
 本人と病気を区別する
  問題はあくまでも病気 本人の努力の問題ではない
  「わがままではなく病気が言わせている」と考える
 
 一歩一歩を忘れずに
  快方に向かうスピードは人によってまちまち
  患者さんのペースに合わせて進む
  「ゆっくり行く者は遠くまで行く」 
 
 患者さんの話をよく聞く
  妄想については、すぐに否定せずに聞く
  (内容を否定も肯定もしない、大げさに反応しない)
 
 対立はできるだけ避ける
  どちらが正しいかだけを問題にすると 理屈では家族が勝っても、患者さんは病状が不安定な状態になる
 
情緒的に巻き込まれすぎない為のポイント
 
 本人ができることには手を出さない
 
  家族が要求に応じれば応じるほど患者さんは家族に対して依存的に
  主治医が「これはできるはず」と判断した事柄には手を出さない
 
 感謝し 励ます
  良いところを見逃さず ほめたり感謝したりする 演技では効果が無い
  「できて当たり前」 と思わず
  「やっとの思いでやってくれた」 と考える
 
 
ご家族の方はこれらを全部いきなりしないといけない とか考えず、できる事から少しずつできるようにすればいい。
 
統合失調症患者は変化に弱い。健康なひとには少しの変化でも(敏感だから)痛いのだ。
 
 
被災地の県の自殺者数が減ったらしいね。
日本中のひとびとの 「生きていて」 というメッセージが確かに伝わっているんだろうね。
それとも復興に燃えるひとびとの心が自ずから生きようとしているからかも。