ヘラ「どっちがよりゼウスに相応しい姉か、ヘスティアー姉さんに聞いてみよう。」
デーメーテル「む…（それはちょっと不利ね…。）。」
ヘラ「何？怖気づいた？」
デーメーテル「何！？聞いてみようじゃないの！」
ヘラ「あなた、かまどはどこ？」
う～ん…。実はこの家オール電化で…火が無い家なんだよね…。
デーメーテル「火が無い家！？そんなのがあるの！？御飯…どうしてるのよ？」
電熱器って言って、電気で熱を発生させて調理するんだ。
姉さんがあまり好きじゃない海王星（ポセイドン）のカードだね。私のカードを出す事によって自分の意見を避けるという、また人間には死んだあとしか優しく包んであげられないから一つになるのは諦めて、という姉さんらしい優しい意見だね。
ちなみに火がある場所は阿弥陀の仏壇の線香くらいかな？
ヘラ「なんで仏壇があるのよ！？しかも何故平気なわけ！？」
まあ星々にとって阿弥陀は脅威だね。でも私は夜の太陽でもあるから。
デーメーテル「線香だとアグニが出てきそうね。でもアグニはよーこちゃんなのか…。」
ヘラ「他に無いの？」
カセットガスコンロならあるよ。
ヘラ「もってきて！」
非常用なんだけど…。
ヘラ「つべこべゆわない。姉さんに会いたくないの？」
会っても変わらないと思うけど…。
確かここに…。
ヘラ「何よ錆びてるじゃないの！」
まあ非常用だからね…。ガスは、と…。
ヘラ「なんで狐なのよ？」
いや日本では狐はコンって鳴くからコンロとかけてね…。
ヘラ「早く点けてよ。」
聞いてねぇ～…。フッ！（埃を吹く音） ガッチャ（レバーで はめる音）
じゃあ点けるよ。 ボッ
ヘスティアー「久しぶり～～元気だったぁ？4柱共。」
（いつもながらまったりしてるなぁ。）
ヘスティアー「お湯でも沸かすぅ？」
ヘラ「姉さん！私とデーメーテル姉さんと、どっちがゼウスに合ってる！？」
ヘスティアー「そおねぇー…ふふ…久しぶりだし、沸かしたお湯でお茶飲んでからにしない？私はご馳走するのが好きなのよぉー。」
姉さん、そんな悠長な事言ってられない。ガス切れちゃうよ。
じゃあもう消すからね。
ヘスティアー「え？もう帰っちゃうの？ゆっくりしていけないの？あ…じゃあね。またねっ。また呼んでねっ。」
パチッ
ヘラ「（姉さんに聞けば有利になると思ったのに。畜生…。）」
デーメーテル「まあ姉さんに聞いても変わらないか…いつもどおりの感じだったし…。なんであんなまったりできるのよいつも！だから行き遅れるのよ。まったくこれだから処女は…。」
