うちの馬酔木(あしび)咲いてる(多分馬酔木)。
と、思ったら、満天星(ドウダンツツジ)の様です。
(満天星だった事の報告より先にこの記事全部読んでしまったひとにはオチまでついてる感じになっちゃってる。)
うちの父は双暢会(そうちょうかい)という書道の会を作っていたが、
うちの母は馬酔木会(あしびかい)という書道のかなの会を作っていた。
母(かあさん)が何故馬酔木を選んだのか知らないが、
私は母に、牡羊座の婁宿はアシュヴィニーと言い、婁宿の主宰神はアシュヴィン双神だという事を説明した事があったと思う。
母(かあさん)は父(とうさん)と同じ奎宿(魚座とアンドロメダ座)の産まれなので、レーヴァティーだった様な…。
でも母は牡羊座と牡牛座との間に太陽がある日の産まれなので、
星占いではだいたい白羊宮なので、
牡羊座に拘って、
アシュヴィン(あしび)にしたのかも。
アシュヴィン双神は、朝焼け、あるいは明けの明星と宵の明星を神格化したと思われる。
でも母が馬酔木会の名前を選んだ最大の理由は、
亡くなった大津皇子を思った
姉の大伯皇女(おおくのひめみこ)のうた。
うつそみのひとなる我は明日よりは
二上山を弟(いろせ)と我見む
磯の上に生ふるあしびを手折らめど見すべき君がありといはなくに
奈良の都から見る二上山は、母が子供の頃から故郷で眺めていた風景。
母は徳島に来てからもずっと、いやむしろ徳島に来てしまったからこそ、
故郷の二上山へのおもいが更に強くなったのかも。
今、母は二上山に永代供養して居る。
うちの馬酔木を手折っても、それを見せる母はもうこの世には居ない。
母が自分の会に馬酔木会と名付けたのは、自分の寿命を感じた母なりの終活だったのかもしれない。
母の遺言はこうだった。
「遺灰を二上山にばら撒いてくれ。」
死体遺棄になるのでそれは出来ないけど、
母の計画通りだ。
あとは私が馬酔木を見る度に、
この大伯皇女のうたを思い出して、
母をおもえばいいのだ。
毎年玄関先の庭にドウダンツツジが咲くので思い出すかも。
かあさんの誕生日の頃になると咲くんだよね。
4月19日はもうちょっと先だけどね。