fatimariaの日記

誰からもコメント無いのでコメント停止しました。連絡はメールで。

テミスが来た。

なんか耳が痒い…。
テミス「ラブラブのところ悪いわね。」
ニケ「テミス様!!何故テミス様が!?デウス様がイネ科のアレルギーって事を能力で知っているでしょう!?」
テミス「ちょっと報告しておこうと思って。この子、誰の子かわかる?」
ニケ「有翼!まさか私の…!!?」
テミス「違うわよ。私の子。」
ニケ「テミス様の!!」
テミス「誰の子かわかるー?ニケ。」
ニケ「誰ってテミス様の…。」
テミス「男の方よ。」
ニケ「男って…。」
テミス「こんなに成長の遅い子、誰の子かわかる?」
ニケ「……ッ。」
テミス「私はゼウスの子が欲しかったんだけど、人間の男に孕まされちゃってたみたいでね。ここまで言ったら誰の子かわかる?」
ニケ「東の…。」
テミス「正解。この子はね、ニケ、あなたが産んだ日の前の日の産まれ。陰暦の四月七日産まれ、鬼宿に月。主宰は誰でしょう?」
七日産まれは主宰が北斗七星…。鬼宿に月は主宰が祈祷神である木星だ。
テミス「正解。この子次第では東に変わってこの子が次のデウスになるかもしれないのよ?どう?」
ニケ「!!………。」
テミス「不倫が成立してたと思ってたら、実は成立してなくて、人間の、それもニケの想い人とえっちしちゃってたのよ。」「あっそっか…」
ニケ「~~~ッ! なんで…? さっきまで幸せいっぱいだったのに…。」
 
テミス「この子の名前はΑιχμαλωσια(アイマロシア)。捕虜の拘束に関係する名前よ。」
(グーグル翻訳では「監禁」。でも監禁で翻訳すると別の語が出てくる。拘束の意味としては「δουλεία(束縛、緊縛、ボンデージ)」が一番近い。)
ニケ「拘束…。なんてタチの悪い…。」
テミス「しかし君は凄いのねぇ。ゼウスや他の神々を差し置いて、この1級神のテミスを妊娠させられちゃうんだから。」
デウスは今、封(シール)されてますから…。
ニケ「何故産んだんですか?」
テミス「私におろせって言うの?運命のまにまによ。」
 
アイマロシア、おいで。
アイマロシア「はーい。」
私がおとうさんだよ。
アイマロシア「うん。」
ニケ「ちょっと東!!」
アイマロシア、これが千手千眼の一だ。これはお前がしるしたものだ。
アイマロシアは凍り付いたように止まり、表情が真剣になる。
アイマロシア「千手…千眼…。」
そうだ。これはお前が自由にできるんだよ。
アイマロシア「………。」
マイマロシアはしゃべらなくなった。ずっと千手千眼の一を見ている。
 
この子、男の子?女の子?
テミス「ちょっと…見てわからないでしゃべってたの?…女の子よ。」
ふーん…。
ニケ「(ハッ! ぐるぐる 「幼女でもオッケー」 「幼女強姦」 「ちっちゃいのもいいなぁ~」 ぐるぐる) ダッ…ダメですからね!!!!」
何が?
ニケ「いやだから…ダメですからね!!」
だから何が?
 
テミスはこの女の子をデウスにしたいの?
テミス「君、1級女神の私がこわくないの…?呼び捨てにしちゃうなんて。」
いや、デウスでもあるから。
テミス「そうねぇ女の子じゃえっちもできないしねぇ…。…ふふっでもヘラが困る顔は見てみたいわね。ヘラはどこ?」
ニケ「今日はお仕事です!」
テミス「そうだったわね。休みの日は結婚多いものね。……で、…その様子じゃ、千手千眼の一に全然未練無いみたいね。ちょっとつまらないわね。ヘラに未練は無いの?」
ヘラはゼウスの妻だ。それは外したくない。
テミス「なるほど…。あなたがゼウスでなくなってもいいって事?」
2柱がラブラブなら問題ない。私にはニケも居るし。
テミス「私を立てるのが普通でしょ!!?どっちにしても1級女神の、テミスが、できちゃった婚でも、随分なスキャンダルなんだから!!」
え?
ニケ「え!!?東と結婚するつもりなんですか!!?」
テミス「当たり前でしょう!?筋は通してもらいます。この子の名前はアイマロシア。」
ニケ「させません!!!!負けません!!!!」
テミス「1級女神のこのテミスに、法則性で勝てると思う?」
ニケ「結婚前にできちゃった!テミス様に!負けません!!女神の力は落ちているはずです!!もう1級女神じゃないんじゃないですか!?」
テミス「…ッ」
睨み合いが続いている。
アイマロシア、みんな、お茶にしようか。
アイマロシア「はーい。」
よーこちゃんに触る触らない関係無くても、
別に陰暦の七日、二十二日の産まれのひとなら誰でも、呪いを解除できるんじゃないか?
テミス「!!?」
ニケ「ふん!!」
「そうです」
まあお茶にしようよ。
アイマロシア、美味しい?
アイマロシア「うん!」
ニケ「(本当に子供が好きなのね…。……悔しいなぁ……。)」「そうです」
握手したらいいのかなぁ?うーん…逆に濃くなるなんて事もあるよね?
テミス「恋心で乱れちゃったわね…まさか人間の子を産むなんて…。」
子供は全面的に受け入れないと敏感に感じ取るよ?母親なんだから、しっかり愛してあげて。
テミス「そりゃ君はいいわよ!女神様とまぐわって、子供までもうけて!」
つーか痒い。テミスが痒い。
テミス「な!!!!わかったわよ!!!!もう帰る!!!!アイマロシア、帰りましょう!!」
テミス。
テミス「何よ?」
その子は君を拘束しているよ。
テミス「な!!(恥)腹立つわね!!!!お前は人間なんだから!!!!」
その人間と君の子がアイマロシアでしょ?テミスの痴態は私が見たんだから。
テミス「!!(恥) 私はゼウスの子が欲しかったんだから!!!!(泣)」
ごめんね…。……でもそれも男性としてはショックな言葉だよ。
テミス「当たり前でしょ!!!!」
まあ帰るのちょっと待って。千手千眼の一の対策を、一緒に考えませんか?
テミス「………。」
何もその女の子がデウスにならなくても、他の若い男性が封を解かれた状態でデウスになって、ヘラより先に見つけたら、君はほんとにデウスの子を産めるかもしれない。ゼウスの子が欲しいんでしょ?私では無理なんでしょ?(脚をポリポリ)
テミス「………。」
(顔をポリポリ また脚をポリポリ)
 
その子が封を解けると言うのならやってみなさい。私はかまわない。
テミス「………アイマロシア……やってみて……。」
アイマロシア「はい!」
まあ手相だからすぐに結果が出るとは思わないけど。(額をポリポリ)
テミス「アイマロシアはデウスの不倫をゆるす心を持っている。不倫するつもりで臨んだ性交だったんだから。」
あ…少し上の方と下の方が薄くなってきたね。いけるかもしれないね。(右耳を左手でポリポリ)
どう?アイマロシア。
アイマロシア「よくわかんない。」
ねぇ。封が解けたらこの子貰える?
テミス「成長は遅いけど、次に来たときには成年になってるわよ。」「すごい」
ニケ「!!反対!反対です!!ヘラ様の問題が解決したと思ったら、こんな娘に時間とられるなんて!!」
アイマロシア「………。」
ほら、怒ってるからこの娘敏感に感じ取ったぞ。
テミスはこの俺の娘を産みたくなかったんでしょ?強がってたけど。じゃあ、この娘を秘密裏にくれないかな?
テミス「…………何する気?」
いや、そーーじゃなくて自分の子の命を守りたいなーと思って。秘密裏に消されても困るんで。
テミス「私への手札にするつもりなのね…?私を拘束するつもりなのね…。」
そういうのじゃないって。どうせ普通の人間には見えないんだし。「もうええ」
人間が言っても嘲笑われるだけで誰も信じないよ。
神々への体裁だけでしょ?
ニケの傍に居たらわかんないよ。「なーるーほーどーー」
ニケ「(……まさか…私に子供を与えたくて……。)」
この娘を見たらヘラも喜ぶし。ゼウスは不倫してなかったんだーって。
テミス「それが困るのよ!!千手千眼の一を消せるかもってのをヘラに伝えてちょうだい。」
ヘラだって、いよいよ消えるとなったら覚悟を決めるでしょ。
傍に置いた方が消え易いんじゃないのー?
この娘が居ない間、君は拘束から逃れられるわけだ。私が拘束される。
テミス「それは……そうかもね……。じゃあ…置いていくわ……。アイマロシア。」
アイマロシア「はーい。」
テミス「おとうさんのところで居てね。また8月に来るから。」
アイマロシア「…………。」
テミス「いいわね。」
アイマロシア「はい……。」
ニケ「………。(かわいそう。母親に愛されてない…。)」
テミス「じゃ、帰るから。」
アイマロシア「………。」
かわいいアイマロシア、お茶の続きをしよう。冷めちゃってるかもだけど。
アイマロシア「……はい。」