fatimariaの日記

誰からもコメント無いのでコメント停止しました。連絡はメールで。

ニケの思い出。

ニケ「25年前か……。あの頃はデウス様もまだ子供で…デウス様じゃなかったけど…。私はもっと大人っぽかったな…。私は女神で、あの子は人間で、あの頃みたいに成人女性の大人の色気で…優しく…デウス様と………。」
ニケ「…………なんでこんな事になっちゃったんだろう…?デウス様じゃなかったらあの頃みたいに私だけのものにできたのに……。私とまぐわった、あの子が……デウス様に……。」
「そうです」
ニケ「私の…はじめての人……。………私の人だっ!ヘラ様より、ペルセポネー様より、私の方が先なんだから!」
「なーるーほーどー…」
ニケ「デウス様で無くなったら、千手千眼の一が無くなって、ファティマの印だけになったら、また私だけの人になるかなぁ……。………私が好きだったんだ!!私が好きだったんだ!!ヘラ様よりずっと前から!!~~~っ!!」
ニケ「子供を絶対産んでやる!ヘラ様より先に!……でも……私も子供も、ヘラ様に殺されたら……。」
ニケ「…………なんでこんな事になっちゃったんだろう…?デウス様…デウス様……好きなのに……前からずっと好きなのに……(涙)。」
 
ニケ「ヘラ様がこわいよ……。アレス様以外のオリュンポスのデウス様の子供の神様とその母親は、どうやって生き延びてるんだろう?」
「なるほどー」
ニケ「やっぱり力か…。能力があれば認めてもらえるんだ…。……でも自信無いよ…。デウス様とは言っても封(シール)されてるわけだし…。私はデウス様を勝たせる事もできなかった…。私勝利の女神なのに…。」
「そうです」
ニケ「戦いの神と戦いの女神が出ちゃってるから、デウス様弱いんだもん…。でも…優しい……。私はあの方が子供のときからそういうトコ好きなんだから!勝負相手を気遣って勝とうとしない。」
「なーるーほーどー…」
 
ニケ「千手千眼の一さえ封(シール)を解いてしまえば、ヘラ様も、デーメーテル様も、ペルセポネー様も、テミス様も、あの方を諦めて、きっと私のものにできる!それが一番安全な方法だ。………アテナ様は何かいい知恵を授けてくれないかな?アテナ様は昔の私達の事を知ってるし、きっと力になってくれる!1ヶ月待たなくていい。アテナ様に会いに行こう!」
 
 
ニケ「アテナ様!」
ミネルウァ「あらニケ。お父様のところに居たんじゃないの?」
ニケ「(ミネルウァ様…女らしくなった…。)」
マルス「ニケ!我々のところに来てくれたか!」
ニケ「申し訳ありませんマルス様。今日は私事でミネルウァ様に用があって参りました。また帰ります。」
マルス「そうか…。残念だな。」
ニケ「ミネルウァ様少しこちらへ…。」
マルス「?」
ミネルウァ「何?」
ニケ「少し頼み事がありまして…。こちらへ…。」
 
(略)
ニケ「千手千眼の一さえ無ければ、私は…!!」
ミネルウァ「お父様………。どこまで女泣かせなのかしら…?男ってどうしてそうなのかしら…?」
「ダメ」
ミネルウァ「千手千眼の一を印しているのは、北斗七星のひとつ、ゴータマなのね?」
ニケ「そう聞いてます。」
「そうです」
ミネルウァ「北斗七星は大熊座だから、カリストー、つまりアプロディーテーが定めているのではないの?」
ニケ「………猫……。」
ミネルウァ「何?」
ニケ「デウス様の話では、アプロディーテー様は畜生道に堕ちて、デウス様の家の隣の家の猫なのだそうです。アプロディーテー様は覚醒してないそうです。デウス様の家に入り浸っていて、そのせいでデウス様は毎日毎日性欲に苦しんでおられるようで…。」
「あ、そーだったんですね」
ミネルウァ「それは…前からだと思うけど…。」
ニケ「そ…そうですね…。」
「ヤバい…」
ミネルウァ「でも覚醒してない猫が何故……。他に心当たりは無いの?」
ニケ「それを相談に伺ったのですけど…。」
ミネルウァ「そう…。………。その猫に会ってみない事にはなんとも言えないわね。でも言えるのは尻尾よ!その猫の尻尾に何か理由があるかもしれない。破軍星は牛飼い座の方に向いてるけど、生きてる猫ならどこだって向くでしょう?どこだって触るでしょう?お父様が手でその猫の尻尾に頻繁に触っている可能性があるわね。」
「なぁーるほどーー…」
ニケ「どうすればいいでしょう?私はヘラ様に感づかれてこわくて近づけません!」
ミネルウァ「……。私が…行ってみようか……。………。義母様には悪いけど、ニケにはずっとお世話になったしね。」
ニケ「有難う御座います!!ミネルウァ様!!」
ミネルウァ「見てらっしゃい…!お父様…!女を泣かせると、痛い目見るんだから!!」
 
 
ミネルウァ「あなた。ちょっと出かけてきます。」
マルス「好きにしろ。私はまたウェヌスを見つけに行ってくる。こんなに毎日見回っているのに、見つからんのだ!!クソッ!!」
ミネルウァ「……妻に言う事ではありませんよ。」
マルス「お前がさせてくれたら見つけに行かなくてもいいんだ!!」
ミネルウァ「私が処女を失う事はありません。失いかけたらすでにどこかに転生してしまいますからね。」
マルス「わかっている!!」
ミネルウァ「では行って参ります。」
マルス「……。」
 
ニケ「マルス様欲求不満のようですね…。」
ミネルウァ「いろいろ苦労しているの。」
ニケ「いろいろとは?」
ミネルウァ「いろいろよ!」
ニケ「はぁ…。」
 
ミネルウァ「尻尾を切る……は無理か…。下半身にも星はあるし、ゴータマがどの星かわからないし…。」
ニケ「(ええ~~!?ミネルウァ様もこわい~…。流石 戦いの女神…。)」
ミネルウァ「(ニケはお父様じゃなく、憑依している人間を好きだと言っている…。殺して封を解く手段はとれない…。…封のある手を切り落とすか…?……ニケは望まないだろうな…。猫の方を殺すか…?しかし相手はオリュンポス十二神コンセンテス・デイ…何が起こるかわからない…。)」